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江東区での2020年オリンピックも決定し、豊洲と住吉を結ぶ地下鉄8号線の完成も間近!?そんな目覚ましい発展を遂げそうな東陽町のこと、いろいろ教えてください(^o^)
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東京・東陽町(江東区)の中古レコード店「ダウンタウンレコード」で、落書きレコードばかりが並ぶ「あなたの知らない『汚レコードの世界展』」が6月18日まで開催中です。入場は無料。
主催はダウンタウンレコードと、元新聞記者であり、“汚(お)レコード”コレクターとしても一部で有名な小島泰生さん。店内では期間中、小島さんと仲間の松野肇さんが集めた「汚レコード」約70点を展示しています。
小島さんは落書きされたレコードを「汚レコード」と名付けた張本人。実生活で色々あった9年前に、その気晴らしへ出かけたリサイクルショップで1つのレコードを見かけたのが、汚レコード道にハマるきっかけでした。
「そのレコードがこれです。高級なはずのレコードを、チラシの裏扱いにしているのが素晴らしい」(小島さん)
見せてくれたのは、無造作にペンで「ごはんお たいておく事 母より」と書かれたジャケット。なぜよりによってレコードジャケットに書いたのか。そこまでして伝えなければならないことだったのか。見れば見るほど不思議な1枚です。
「だいたい100円か50円で買ったものです。汚レコードはレコードショップにはそもそもないことが多く、あるのはリサイクルショップや蚤の市。雑に並んでいるレコードたちを、手を真っ黒にしながら探しました。大手より、ガラクタが並ぶ個人リサイクルショップの方が汚レコードに出会えます。そういうところでしっかり探せば、なんとか見つかりますよ」(小島さん)
実は小島さん、汚レコードを処分しようと思っていたとか。
「レコードを置く場所がなくなったため、家にあった数十箱分のレコードと一緒に汚レコードも処分しようと、ダウンタウンレコードさんへ買い取りに出しました。それを『どうせなら展示しないともったいない』と、展示会の開催を勧められたのです」(小島さん)
そもそも、当時から高級品であったレコードのジャケットに落書きをするという行為自体が、小島さんは信じられないそう。
「たとえいらないレコードだったとしても、当時レコードは高級品だったはず。そこへ手書きで字や絵を書くという感覚がいまだに分からないです(笑)」(小島さん)
例えば、表になぜか「52.8.17 心臓マヒの為急死!」と書かれたエルヴィス・プレスリーのレコード。
「ファンだからこそ、死んだことがものすごくショックで書き留めざるを得なかったのでしょうが、こともあろうに、ジャケットにそのまま書くかと。でもその衝撃がそのまま字体に表れています。まさに「レコード」の意味どおり「記録」しているところが面白いですね」(小島さん)
実は汚レコードはプレゼント品だったものが多いそう。「結婚祝いに奥さんが夫へプレゼントした手紙つきのレコード」など、それを売るか? というものがリサイクルショップによく売られているそうです。
ちなみにこのような落書きが「CD」にされていたことは、小島さんは見たことがないとか。
「アナログレコードという、紙のジャケットだからこそ『書きたい』という自然の欲求が生まれるんだと思います。対してCDのブックレットはケースの中に入っていますからね」(小島さん)
誰かに見せるためではなく「無意識に、書きたい」という気持ちがこもった、作為性のない産物だからこそ小島さんは惹かれるといいます。
「何気なく書いた落書きにこそ、人の背景が表れます。そこには人間の面白さ・馬鹿さ・物悲しさまで表れていますね。」(小島さん)
この汚レコードの活動については、展示会会場のダウンタウンレコード店主の土田さんも、「マイナスだとされていたものがプラスになる。価値観の転換をもたらせるのでは」と意義を語っています。
「あなたの知らない『汚レコードの世界展』」の見どころを、小島さんは飾らずにこう語ります。
「面白いと思って、ただただ集めただけのもの。苦笑していただければと思います。バカっぽさがいっぱいにあふれているので。」(小島さん)
なおダウンタウンレコードでは、普通はマイナス査定となる汚レコードを通常通りの査定額で買い取り中。面白ければさらにプラス査定となる場合もあるとか。
6月10日には、元ピチカート・ファイヴの小西康陽さんと汚レコード仲間の松野肇さんをゲストに招き、小島さんが汚レコードの全てを語るトークショーも開催されます。先着20人までなので、興味のある方はお早めに。
ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン